「あそこで、撮れるのだろうか?」
ついつい、そんな事を思うシーンがありました。
実は先週の日曜、知合いの結婚式の撮影に入りました。ビデオではなく、スチールカメラのスナップとしてです。
他の業者さんですが、ビデオ撮影もしていました。
その事についてお話したいと思います。
結婚式の披露宴で、乾杯、お世話になった祖母へのプレゼント、花束贈呈などなど、ビデオの撮り方で?のマークがつくシーンがいくつかありました。
どうやら、ビデオを担当しているのは、式場の業者さんのようです。
カメラマンの感性で撮っている訳ですから、ケチをつけるつもりはありません。このサイトを訪れた人へのアドバイス、って意味で言わせてもらえればと思います。
一番気になったのは、何を考えて撮っているのだろうか?
と、いうことです。
まず、乾杯のシーン。
乾杯の音頭をとるお客の斜め前にポジションを取っていました。全員起立すると、お客が邪魔で、パンした時に新郎新婦が、かぶってしまう位置です。
案の定、乾杯の発声があって新郎新婦にパン!
しかし、かぶっているので撮れない!
で、また客にパン!
そんな動作をしていました。
あれって、どう編集するのでしょう?次の動作を考えていない、いい例です。
次に、お色直しの時のサプライズ。新婦が、大好きなおばあちゃんへの花束プレゼント。
ビデオのポジションは、おばあちゃんの脇から新郎新婦を撮ってます。
んっ?このシーンのメインは新郎新婦じゃなく、おばあちゃんのはず。極端に言ったら新郎新婦は映っていなくともいい場面です。
おばあちゃんは、嬉しさのあまり、目にいっぱい涙浮かべていたのですから、その表情を撮らなきゃです!
続いて、新婦の両親へのメッセージから花束贈呈のシーン。
ビデオポジションは新郎の両親の斜め前。
そこからメッセージを読み上げる新婦を撮っています。
新郎新婦と両親の距離があまり離れていないので、この位置からでも新婦をアップで映せますからOKでしょう。
で、花束贈呈。
ポジションそのまま・・・
そこでは新婦と新婦の両親の表情が撮れないはず。
そんな事、おかまいなしに撮影してました。あちゃ~・・・
と、まぁこんな具合だったのです。
「こう撮りなさい」と、いうつもりはありませんが、自分が撮ってもらって嬉しいビデオってどんなものでしょうか?
そう考えれば、自ずと撮り方が分かるはずです。
今回の例からも分かるように、結婚式のビデオ撮影に限らず、撮影をする時に注意することは、
★誰が見るのか?
★そのシーンは何がメインか?
最小限これくらいは頭にいれて撮影してみてください。
的を得た作品に仕上がりますよ。
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